櫻屋の“しらす”プロフィール
ご家庭の食卓にも一度は登場したことのある食材“しらす”。普段何気なく食べていても、「“しらす”って何の子ども?」「どんな風に獲るの?」など、知らないことが多々あります。ここでは、その“しらす”についてお話しします。
“しらす”って何の子どもか知っています?“しらす”とは、ウナギ・アユ・イワシの子ども(稚魚)の総称です。櫻屋で販売している“しらす”はイワシの子ども(稚魚)です。
大海原で卵からかえった“しらす”は、透き通った体をしています。おもに2cm程度の大きさまで“しらす”と呼ばれ、やがて3cmになると、イワシの様に銀色がつきはじめ、カエリと呼ばれるようになります。カエリの語源は卵がかえるのと同じようにイワシの成魚になる前という意味があるそうです。カエリはやがて5cm程度になりイワシと呼ばれるようになります。
またイワシといっても何種類かありますが、櫻屋が販売している“しらす”は、カタクチイワシ・マイワシの稚魚が使われています。
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▲上から、“しらす”・カエリ・イワシです。 |
▲獲れたての透き通った“しらす” |
“しらす”は目の細かい網で獲ります。この網はバッチ網と呼ばれ、形が男性下着のモモヒキ(この辺りでは、バッチと呼ばれています。)に似ていることから、バッチ網と名前が付きました。
“しらす”漁は、このバッチ網を二隻の小型船で引っ張って行われ、新鮮なまま水揚げするための運搬船がもう一隻加わった三隻の船団で行われます。
この漁は、バッチ網の目が細かいため水の抵抗も大きく、網を巻き取るウィンチも強力なものでなければなりません。そのため、引き上げ時に少しでも間違えばウィンチに巻き込まれ、大怪我・最悪の場合は命を落とすことが多くあります。
ですから、“しらす”漁は特に危険な漁と言われています。こんな危険を冒して収穫される“しらす”は特に値打ちがあるのです。
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▲バッチ網を引く“しらす”漁船 |
▲帰港する“しらす”漁船 |
“しらす”といってもいくつか種類があります。その造り方や地方によっても呼び方が違います。
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▲まず、獲れたての生“しらす”を釜茹でし、そのまま出荷したものをこの辺りでは“しらす”と呼びます。「釜揚げ“しらす”」「釜揚げ」と呼ぶ地方もあります。 |
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▲先程の茹で上がった“しらす”を天日で2時間程干し、少し乾かしたものを「中干“しらす”」「太白ちりめん」と呼びます。 関東では「“しらす”干し」とも呼ばれています。 |
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▲茹で上がった“しらす”を半日程度、天日でよく乾かしたものを「上干ちりめん」と呼びます。通称“ちりめん”と呼ばれるのはこのタイプです。 |
漂白剤・添加物は一切使用していません!!
“しらす”は加工する前は透き通った透明な体をしています。これは、他の大きな魚から体を隠すためだそうです。ですから、岩場で獲れた“しらす”は黒っぽくて、河口など砂地で獲れた“しらす”は白っぽいそうです。時々黒っぽい“しらす”を見かけますが、これは獲れた場所による違いだそうです。なので、決して漂白剤や添加物を加えている訳ではありませんので、安心してお召し上がりください。
湯浅湾で獲れる“しらす”はどの時期も最高です。
“しらす”は年中獲れるそうですが、春と秋の年二回美味しい時期があるそうです。中でも秋の“しらす”は夏季からの水温の変化により適度に脂が乗っていて、最も美味しい時期だそうです。
そのままが一番!
“しらす”レシピはたくさんあります。卵とじ・お酢の物・焼き飯などなど。でも、どれをとってもやっぱり“しらす”はそのまま食べるのが一番美味しいですね。紀州名物《茶粥》と一緒にかきこむ“しらす”はやめられません。適度な塩加減が食欲を増進します。
“しらす”はクセが少なくてあっさりとしています。獲れたてを新鮮なまま釜揚げしていますから、素材の味を楽しむのにはシンプルに食べていただけるのが一番です。また、クセの少ない味なので、毎日食べても飽きません。
届いたその日に召し上がっていただけるのが一番なんですが・・・
“しらす”“ちりめん”共に、通気性を良くして、冷蔵庫で保存してください。
密閉容器やラップなどできちんとフタをせず、冷蔵庫に入れてください。冷蔵庫の中で乾いちゃう!?って感じの方が良いです。でないと、冷蔵庫の中で蒸れてしまって傷みやすくなります。
冷凍保存する場合は、1回に食べる量に小分けして、保存してください。食べられる時には、ゆっくり冷蔵庫で解凍していただくのがベストです。繰り返し冷凍保存してしまうと、美味しさが逃げてしまいます。手間ですが、小分けされることをお薦めします。